タロット マダムすみれの日記

タロットカードや不思議な話など書いています

恋愛タロット 12番吊るし

sumire882015-03-31

こんにちは。マダムすみれです。

きょうは久しぶりに恋愛タロットです。この恋愛タロット、または、人間タロットは、タロットそのものが持つカードの意味をふまえながら、私のインスピレーションとイマジネーションとをおりまぜて書いております。。。難しいと思われがちなタロットの世界が、あなたの意識を少しでも楽しい気分へと繋げてくれることを願っております。✳︎

さて、、きょうは12番吊るしのカードについて書いていきます。

意味としては…不動、停止、停滞、静止した時間、別な観点、宇宙意識、瞑想、などです。

意味だけを読んでいると、何だか希望が持てないような気持ちに傾いていきそうですね。ですが、この12番のカードは、けして、絶望を訴えているわけではなく、、むしろ、宇宙意識が働いていることを気づかせてくれるカードなのです。


では、宇宙意識って…なに。。。正直、私自身も深くはわかっておりませんが、、
人間の意識を超えたところにある意識、、、宇宙そのものから発せられるシグナル…思考を手放せた時に降りてくる感覚的なもの…なのかしら…☆

思考を手放すって…これがまたかなり難しいですよね。。思考を手放すことを思考してしまうっていうか、、、そんな時に思いついた物語りがありました。。12番吊るし のカードの物語りです。




恋に堕ちた二人は、ある日恋をした気持ちを隠す場所を探し始めました。そして、月が見えない夜に、木蓮の花が咲き誇るお寺へと逃げ込みました。。一安心して、、今度は夜明けになる少し前に出口を探しはじめます。。ですが、いくら探しても出口は見つかりません。。どうしてなのか…見つからない。。入って来たのだから出口もあるはず…と、気持ちは焦りを感じます。


何故見つからないのか…それは、入った からではなく、迷い込んだ からなのです。


出口ばかり探して、疲れ果てた二人は、、やがて、夜明けとともに暫くこの場所にとどまることを選びました。。
迷い込んだこの場所で、木蓮の香り漂うお寺の庭を見ることを自分たちに許しました。


出口ばかりを探していたら、1番近くにある目眩がするほど美しい風景を見ることもなく絶望ばかりに支配されていたことでしょう。。


二人はそれからしばらくの時間、、迷い込んだお寺の中で、吊るしのカードが示すような、特別な静止した時を過ごしました。


木蓮の花びらが、お寺の澄んだ池の中に渦を作ったり、、僧侶の後ろ姿に見とれたり…お抹茶と甘いお菓子に安堵を覚えたり…と。。ザワザワとしていた心に再び安らぎが訪れはじめ、、、


抜け出すことばかりだった二人の思考が、逃げ込んだ場所でしか体験出来ない喜びにいつの日か変換されていました。


恋愛でも人生でも、もがいて、もがいて、そこから抜け出したいと思う気持ちはあるけれども、、無理に抜け出そうとすればするほど、体力も気力も低下してしまいます。


どうにもならない時間がやって来たときは、出口など探さず、迷い込んだ時間と場所に沢山詰まっている心地よい調べに身を委ねてみましょう。


すると、不思議と時が来て、あなたを月が見える夜へと帰してくれるはずです。。
(^_^)






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